離婚歴を戸籍から消すことはできる？

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【Cross Talk 】離婚した事実を戸籍から消すことはできますか？

離婚をすると、戸籍謄本には離婚したことが分かる記載がされます。他の方と再婚をする際に戸籍謄本を見せてほしいといわれたような場合、離婚したことが戸籍謄本から分かってしまいます。

そこで、ここでは離婚したことを戸籍謄本から消すことはできるのか、について解説いたします。

離婚歴は戸籍に記載されるのか

離婚歴は戸籍ではどのように扱われているのでしょうか。
また、戸籍謄本にはどのように記載されているのでしょうか。

結婚すると戸籍はどうなるのか

まず、結婚をしたときには、従来親の戸籍に入っていたものが、夫婦どちらかが筆頭者となる戸籍を新たに作って、夫婦でその戸籍に入ることになります。
そのため、結婚をした事実は戸籍で判明するといえます。

離婚すると戸籍はどうなるのか

次に、離婚すると戸籍はどうなるのでしょうか。

離婚した場合の戸籍のパターンとしては次の2つが考えられます。

最も多いのが、元の戸籍に戻るパターンです。
相手の戸籍に入っている場合には、離婚によって元の戸籍に戻ることになります。
ただ、既に親が他界しており、婚姻によって転籍したことで元の戸籍から除籍されてしまった場合や、結婚していたときの氏をそのまま使う婚氏続称をする場合には、自分が筆頭者となる新たな戸籍を作ることになります。

離婚したときの戸籍謄本には何が記載されているか

離婚したときの戸籍謄本には、何が記載されているのでしょうか。
まず、離婚して元の戸籍に戻った場合には、婚姻で一度転籍をしたことと、離婚で元の戸籍に戻ってきたことが記載されています。
一方で新しい戸籍を作った場合には、離婚が原因で新しい戸籍を作ったことが記載されています。
いずれも戸籍謄本上では離婚したことが分かることになります。

離婚歴を戸籍から消すことはできるのか

戸籍謄本から離婚歴を消すことはできるのでしょうか。

今の戸籍に離婚歴の記載を消すための転籍

離婚歴自体を戸籍謄本から消去することはできません。
ですが、転籍をすることによって、現在の戸籍謄本には離婚歴は載らなくなります。

転籍とは、従来の戸籍から別の場所に戸籍を移すことをいいます。
転籍をすると、直近の戸籍謄本には、前の戸籍から転籍してきたことのみが記載されており、離婚をした事実は記載されていません。

離婚の事実が記載された戸籍は残っている

転籍によって現在の謄本には離婚した履歴は残っていません。
しかし、元の戸籍には離婚した事実は記載されたままで、転籍前の戸籍には離婚した事実は記載されています。
そのため、一つ前の戸籍謄本を確認した場合には離婚の事実は分かってしまいます。

まとめ

このページでは、離婚歴を戸籍から消すことができるかについてお伝えしました。
離婚をした事実については、戸籍謄本に記載されており、これを消去することはできません。
転籍をすることで最新となる戸籍謄本には、離婚した事実は記載されませんが、以前の戸籍には離婚した事実は記載されたままなので、完全に消去することはできません。
そのほか、離婚後の手続きなどで不明なことがある場合には、弁護士に相談してみましょう。

この記事の監修者

弁護士　吉田 悠亮第二東京弁護士会

ご依頼者さまの法律問題に誠実に取り組み、より良い事件解決を目指します。

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