任意整理を悪質な事務所に依頼した場合のトラブル事例や、防止策について解説いたします
ざっくりポイント
  • 悪質な事務所は着手金を受け取っておきながら、きちんと仕事をしない場合がある
  • 後になって不当な費用を請求したり、過払い金を着服したりするケースがある
  • 任意整理を依頼する場合債務整理に強い弁護士を選ぶべき

目次

【Cross Talk 】任意整理を依頼した場合に可能性があるトラブルって?

ある事務所に任意整理を依頼したのですが、その後全く連絡がありません。任意整理を依頼した場合のトラブルについて教えてください。

悪質な事務所の場合、着手金を受け取っておきながら仕事を進めなかったり、過払い金を着服したりなどのトラブル事例があります。

任意整理をどこに依頼するかに注意しなければなりませんね。防止策についても知りたいです!

悪質な事務所に任意整理を依頼した場合のトラブル事例や、どのような事務所を避けるべきかの防止策を解説

悪質な事務所に任意整理を依頼してしまうと、任意整理の業務を全然進めなかったり、過払い金を受け取っておきながら着服したりなどのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
悪質な事務所には特徴があるので、あらかじめ防止策を知っておけば、任意整理のトラブルを防止しやすくなるのです。

そこで今回は、任意整理を依頼した場合のトラブル事例と、防止策について解説いたします。

任意整理を依頼したいのに詐欺ではないか?と相談を受けるトラブルの例

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 悪質な事務所では着手金を受け取ったのに何もしない場合がある
  • 不当な費用を後になって請求したり、過払い金を着服したりするケースもあるので注意

ある事務所に任意整理を依頼したのですが、着手金を支払ってから全く連絡がありません。トラブルに巻き込まれてしまったのでしょうか?

悪質な事務所の中には、着手金を受け取っておきながらきちんと業務をしないケースがあります。不当な費用を後で請求したり、過払い金を着服したりなどのケースもあるのです。

着手金を払ったのに何もしてくれない

悪質な事務所の場合は、任意整理の着手金を受け取ったにもかかわらず、きちんと業務を行わない可能性があるので注意しましょう。

着手金とは、弁護士や司法書士などの専門家が、債務整理などの事案の処理を引き受ける場合に発生する費用です。
業務処理の対価の一部となるもので、事案の処理が成功したか失敗したかにかかわらず、費用が発生するのが特徴です。

着手金を受け取るということは、債務整理について専門家として業務を引き受けたことを意味します。
きちんとした事務所であれば、着手金を受け取った後に、任意整理を成功させるために業務を開始します。
ところが、悪質な事務所の場合は、着手金を受け取るだけ受け取っておいて、その後はろくに業務を進めないでほったらかしにしておく、という可能性があるのです。

事務所の中には、着手金を受け取った後に仕事自体は一応するものの、仕事の進め方が遅すぎるというケースもあります。
例えば、弁護士や司法書士が債務整理を受任すると、カード会社や消費者金融などの債権者に対して、受任通知を出します。
通知を出すことによって、債務整理をしている間は請求や督促が停止するので、受任通知を迅速に出すことは重要な業務です。

ところが、仕事の遅い事務所の場合は、受任してから1週間以上経過してはじめて受任通知を出す可能性があります。

当初の説明とは異なる費用の請求をされた

悪質な事務所の場合、当初の返済説明とは異なる費用を請求される可能性があるので、注意しましょう。

弁護士・司法書士などの専門家に債務整理を依頼すると、所定の費用がかかります。
そもそもお金の返済に困っているから任意整理を専門家に依頼しているので、費用が合計でいくらかかるのかは、事前に知っておきたいところです。
弁護士・司法書士に支払う費用があまりに高額な場合には、せっかく任意整理を依頼したとしても、費用の支払いが負担になってしまうからです。

きちんとした事務所であれば、債務整理を依頼した場合に合計でいくらかかるのか、費用の内訳などを事前に説明してくれます。
しかし、悪質な事務所の場合は、任意整理の手続きが終わった後で、事前にきちんと説明していない経費や報酬を、不当に要求する場合があるのです。

費用について不明瞭な点や怪しい部分があると思ったら、正式に依頼をする前にきちんと説明を求めましょう。

過払い金を返してもらえない

悪質な事務所の場合は、過払い金を依頼人にきちんと返さない可能性があるので、注意しましょう。
過払い金とは、いわゆるグレーゾーン金利を利用して消費者金融などが受け取っていたお金のことです。

専門家が任意整理などの業務を行った結果、過払い金を受領した場合は、速やかに精算し、依頼人に返還されなければなりません。
ところが、悪質な事務所の場合は、債権者から過払い金を受け取っておきながら、依頼人に返さずに着服してしまうケースがあるのです。

過払い金を着服するケースの例として、以下のものがあります。
・実際に返還された金額よりも少ない額を依頼人に申告して返還し、差額を着服する
・過払い金は実際には返還されているにもかかわらず、依頼人には返還されていないと嘘を付く
・依頼人が過払い金の請求を依頼していないことを利用して、勝手に請求して着服してしまう

過払い金について不透明な対応をされた場合は、きちんと確認して説明を求めましょう。

任意整理にまつわるトラブルにあわないために

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 専門家に依頼する場合は、任意整理に強い弁護士に依頼するのがおすすめ
  • 過去に懲戒処分を受けている場合や、料金体系が明確でない事務所は避けるべき

任意整理を依頼したいのですが、どんな事務所が良いのか、逆にどんな事務所に注意すべきかがわかりません。

それぞれの得意分野があるので、債務整理に強い弁護士に依頼するのがおすすめです。懲戒処分を受けている場合や、料金体系が不明瞭な場合は要注意です。

1)きちんと債務整理に強い弁護士に依頼する
弁護士に債務整理を依頼する場合は、債務整理に強い弁護士に依頼することが重要です。

弁護士・司法書士は法律の専門家ですが、法律の業務にも様々な分野があるので、専門家や事務所にもそれぞれの専門分野や得意分野があります。
専門家だからと安心してよくわからずに依頼してしまうと、本当は債務整理に慣れていない・得意でない事務所に依頼してしまい、満足いく結果を得られない可能性があるのです。

債務整理になれていないような弁護士は避け、債務整理の経験・実績が豊富な弁護士に依頼することをおすすめします。

2)過去に懲戒処分を受けている弁護士・司法書士には依頼しない
過去に懲戒処分を受けている弁護士・司法書士には依頼しないことをおすすめします。

懲戒処分とは、依頼金を着服するなどの悪質な行為をしたことを理由に、所属している弁護士会・司法書士会から、いわゆる罰としての処分を受けていることです。
懲戒処分を受けているということは、過去に何らかの悪質な行為を咎められたということなので、安心して任意整理を任せられない可能性が高いといえます。

悪質なケースでは、NPO法人が弁護士などの専門家の事務所を実質的に乗っ取ってしまい、専門家の事務所を隠れ蓑にして不当な行為を繰り返してる可能性があるので、要注意です。

3)料金が明確ではない弁護士・司法書士には依頼しない
任意整理を依頼する場合は、料金体系が明確ではない弁護士・司法書士には依頼しないようにしましょう。
料金体系が明確でない場合は、事前にきちんと説明されなかった不当な費用を、後で請求されてしまう可能性があるからです。

きちんとした弁護士・司法書士であれば、任意整理を受任する前に、どのような費用がかかるかを説明します。

東京新宿法律事務所では、任意整理にかかる着手金・報酬金・減額報酬金・文書通信費をホームページで公開しており、明確な料金体系を実現しておりますので、お気軽にご相談ください。

まとめ

悪質な事務所に任意整理を依頼してしまうと、仕事を進めなかったり、過払い金を着服したりなどのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
懲戒処分を受けている事務所や、料金が明確でない事務所の場合は、任意整理を依頼してもトラブルになる可能性があるので、避けるべきです。
弁護士にも得意分野があるので、債務整理に強い弁護士を選んで依頼することをおすすめします。