兄弟姉妹が自己破産をするような場合にどのような影響があるか
ざっくりポイント
  • 自己破産によって申立人本人に与える影響
  • 兄弟姉妹自己破産する場合の自分への影響

目次

【Cross Talk】弟が自己破産をしたいらしいのですが、私に影響しませんか?

弟が多額の借金をしたらしく、自己破産の検討をしています。弟が自己破産をすることで私に何か影響することはないのでしょうか。

法律や制度の上では特に問題がありませんが、連帯保証人の問題など知っておいた方がいいことを整理しておきましょう。

兄弟姉妹が自己破産をする場合に自分にどうような影響が発生する可能性があるか確認

自己破産手続きを利用すると様々な影響が本人に発生します。
兄弟姉妹のような近しい親族が自己破産をするような場合に、自分に影響しないかということはとても気になる事でしょう。法律・制度の問題からは影響はありませんが、注意をしておくべきこともあります。

自己破産で生活に及ぼす影響にはどのようなものがあるか

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 自己破産をする場合に本人に発生する影響

自己破産をする場合に、利用する本人にはどのような影響があるのでしょうか。

主なものについて確認してみましょう。

兄弟姉妹が自己破産をする際にどのような影響が自分にあるかを検討する前に、本人にはどのような影響があるのかを確認しましょう。

ブラックリスト

自己破産に限らず債務整理をする場合にはブラックリストという状態になります。
ブラックリストとは、信用情報に債務整理をした情報が載せられ、新たな借り入れなどをすることができない状態です。消費者金融・銀行などからの住宅ローン・自動車ローンといったものも借り入れができないなど、クレジットカードを作ることもできないので注意が必要です。
ブラックリストは、自己破産の場合には7年~10年で消えることになっていますので、一生生活に影響するわけではありません。

職業制限

自己破産の申立てをすると、法律上「破産者」という状態になります(破産法2条4号)。
破産者については、警備員・保険募集人・宅建士などの他人の資産を預かる可能性がある資格で、登録をすることができないとされています(欠格事由)。この状態は、自己破産手続きが終了して復権をしたときに終了します(破産法255条)。

官報公告

自己破産をすることについては官報で公告がされます(破産法10条)。
これは、自己破産をする事実を知らない債権者に対して知り得る機会を与えるためのものです。

郵送物に関する制限

自己破産をすると、自己破産手続きの最中、郵送物が一度管財人に送られ、管財人が中身を確認してから、数週間に1回のペースで本人に送られます(81条)。財産隠しなどを行っていないか確認をするために行われます。

住居移転の制限

自己破産をする人は住所の移転について制限されます(破産法37条)。
財産隠しをしないため、裁判所・管財人への説明を怠らないためといった理由があります。

兄弟姉妹が自己破産をする場合に影響するか

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 自己破産による影響は本人のみが受けるので兄弟姉妹の影響を受けない
  • 連帯保証人になっている場合には本人の債務として請求を受ける

兄弟姉妹が自己破産したときに、そのような影響を私も受けるのでしょうか。

ブラックリストのような制度や、職業制限などの法律上の制度としては本人のみで無影響ですが、その他注意が必要なことを見ておきましょう。

兄弟姉妹が自己破産をする場合の影響について確認しましょう。

自己破産で発生する影響は本人のみ

上記のような影響については申し立てをする本人のみに発生します。
ですので、兄弟姉妹がブラックリストであるからといって、自分も借り入れができなくなるということはありません。また、兄弟姉妹と一緒に自分も官報に名前が掲載されるということもありません。

兄弟姉妹の債務を自分が負うことはない

仮に兄弟姉妹が自己破産をする場合でも、その債務を自分が支払わなければならないとする法律があるわけではありません。これは兄弟姉妹よりも近しい親・子・配偶者が自己破産する場合でも同様です。

貸金業者に請求された場合

もし貸金業者に代わりに支払いを求められた場合には、その行為は貸金業法21条7号に違反する行為で、行政処分・刑事罰の対象になるものです(貸金業法47条の3)。拒むことができるのは当然として、しつこいようであれば、日本貸金業協会に苦情を申し立てることができますので、積極的に利用しましょう。

連帯保証人になっている場合

地方や中小の消費者金融や、商工ローンのようなものについては、借り入れをする際に連帯保証人を付けることがあります。
もし、兄弟姉妹が債務者であるとして、自分が連帯保証人なっている場合には、兄弟姉妹が自己破産をすると請求を受けて支払う義務があります。これは、他人である兄弟姉妹の債務の支払いをさせられるというイメージがあるかもしれませんが、保証債務という自分の債務の支払い義務が発生することとなります。

また、自己破産をした兄弟姉妹は、ブラックリストになり、どうしてもお金を借りることが不可能になるので、何かあった時には協力してあげるようにすると良いでしょう。

まとめ

このページでは兄弟姉妹が自己破産をしたときに本人にどのような影響があるのかについてお伝えしてきました。兄弟姉妹という近しい存在が自己破産をするということで、自分にも何か影響があるのではないかと心配になるかもしれませんが、連帯保証人になっていない限り影響はありません。心配なことがあるのであれば弁護士に相談をしておくのが良いでしょう。