借金があることが親に知られたくない!その方法は?
ざっくりポイント
  • 借金があることが親に知られないための注意点
  • 債務整理をする場合に親に知られるか?
  • 奨学金のように連帯保証人になっているものがある場合は注意

目次

【Cross Talk 】借金があることは親には言えない。親に知られない方法はありますか?

借金の返済がかなり厳しい状況です。同居している親は借金に厳しく、親には知られたくないのですが、何か良い方法はありませんか?

延滞すると自宅に督促の通知がくるようになるので、その前に債務整理をしておくべきですね。借金の状況次第ですが、親に知られないで債務整理をすることができる可能性はあります。

詳しく教えてください!

借金があることが親に知られないためには?

借金があることについて親に知られないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。借金があることが親に知られる典型的な場合と、それを防ぐための方法を知っておきましょう。あわせて債務整理をした場合に親に知られないかなどについても知っておきましょう。

借金があることを親に言えない!知られないためのポイント

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 同居している場合には延滞して督促の通知が来ないようにすること
  • 借金が返済できない場合には早めに任意整理をすること

借金があることが親に知られないようにするためにはどうすればいいのでしょうか。

家に督促の通知が来ないように、延滞する前に債務整理をするのが良いでしょう。

借金があることが親に知られないための注意点を知っておきましょう。

同居しているならば延滞はNG

まず、親と同居しているならば返済を延滞しないようにしましょう。
返済を延滞すると、貸金業者から督促を受けることになります。
この督促の方法として、自宅に郵送で通知が来ることになりますので、郵便受けに入っている通知を親が見つけてしまうと知られてしまうことになります。
同居しているならば延滞はしないようにしましょう。
延滞をする前に債務整理をしたり、冠婚葬祭などの臨時の支出があり一時的に返済ができないような場合には、貸金業者に相談したりするようにしましょう。

親が連帯保証人になっている場合には早めに任意整理を

親が連帯保証人になっている場合には早めに任意整理をするようにしましょう。
例えば、奨学金としてお金を借りるような場合には、連帯保証人を親にお願いしている場合があります。
この場合に、奨学金以外の債務についても自己破産や個人再生をすると、連帯保証人に請求されることになります。

奨学金があるのは知っていても、他の債務についても返済ができなくなっていることについて、親に知られてしまう可能性が高いでしょう。
もっとも、任意整理であれば、連帯保証となっているものを外して手続を進めることができるので、親に知られずに債務整理を進めることが可能です。
任意整理を依頼することで、貸金業者は本人に督促をすることができなくなるので、親に知られる可能性は非常に低くなります。
ただし、借金の額が多いと任意整理で手続を進めることができなくなる可能性があるので、注意が必要です。

債務整理をすると親に知られない?

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 債務整理をする場合に親に知られないか
  • 債務整理をして親に影響しないか

借金返済が難しいので債務整理をしようと思います。債務整理は親に知られないのでしょうか?親に何らかの影響があって私の借金が知られてしまうということはありませんか?

債務整理をすることで親に影響がないかを確認しましょう。

債務整理をすると親に知られないのでしょうか。

親が連帯保証人である場合には任意整理をすれば知られない

親が連帯保証人である場合には、任意整理をすれば知られません。
自己破産・個人再生は全ての債務について手続を行わなければならないため、連帯保証人がいる債務についても対象になります。
そのため、債権者は連帯保証人に対して請求をすることになり、親が連帯保証人になっている場合には借金の存在が知られてしまいます。
これに対し、任意整理の場合には、連帯保証人がついている債務については整理の対象から外し、そのまま支払い続けることができるので、連帯保証人になっている親に請求されることはありません。
もちろん、親が連帯保証人になっていない場合には、自己破産・個人再生をしても親に知られることはありません。

郵送物に工夫をしてもらう

郵送物に工夫をしてもらいましょう。
弁護士に手続を依頼すると、弁護士事務所から本人に書類を送ることがあります。
弁護士が書類を送るときは、所属している法律事務所の名称や弁護士名が印字された封筒で郵送を行うことが多いです。
しかし、このような封筒が自宅に届いているのを親が見つけると、心配になって中を開けてしまい、債務整理をしていることが知られてしまう可能性があります。
そのため、郵送物に工夫をしてもらうようにしましょう。
例えば、茶封筒に名字だけで送付してもらう、送付先を勤務先や局留めにしてもらう、自分で取りに行くなどして、親が郵送物を手にしてもわからない・手にしないという状況を作ってもらいましょう。

ブラックリストは本人のみで親には影響ない

債務整理をするときのデメリットとして「ブラックリスト」というものがあります。

ブラックリストについては、こちらをご覧ください。
「ブラックリストとは何?ブラックリストに載る理由、デメリットなど解説」

新たな借金をしたり、クレジットカードを作ったりすることが一定期間できなくなるというデメリットが親にも影響して、親に債務整理をしていることが知られるのではないかと考える方もいらっしゃいます。
しかし、ブラックリストとして登録されるのは本人のみで、本人の家族カードを親が利用しているような場合を除いては、親には影響はありません。
また、親が作った家族カードを自分が使っている場合も、親には影響しません。

自己破産の各種制限は本人のみで親には影響ない

自己破産をする場合、職業制限・住居移転の制限などがあります。
これらの影響が親にも及んで、親に自己破産が知られてしまうのではないかと考える方もいます。
しかし、自己破産による各種制限は本人のみで、親には影響しません。
そのため、自己破産による各種制限があることによって、親に自己破産が知られることはありません

まとめ

このページでは、借金が親に知られる場合とともに、親に知られない方法についてお伝えしました。
親に借金が知られる場合としては、借金に関する書面を見られてしまう・親が連帯保証人となっているものについて債務整理をする、といったことが挙げられます。
返済ができない場合には、なるべく早く弁護士に相談し、債務整理の依頼をおすすめします。