女性はどうして借金をするの?その解決方法は?
ざっくりポイント
  • 女性が借金をする原因を知る
  • 借金から立ち直る方法である債務整理とはどのようなものか
  • 債務整理が始まってから終わるまでの手続の概要

目次

【Cross Talk】女性がした借金はどうすればよい?

私は25歳の派遣の事務員です。
ブランド物のショッピングをしすぎたことがきっかけで、返済できなくなるほどの借金を負ってしまいました。借金の問題を弁護士に相談できると聞いたのですが、こんなことで悩んでいるのって私だけじゃないでしょうか。

そんな事はありません。女性が借金に陥りやすい原因などを知り、対処法も併せて知っておきましょう。

女性がした借金、返済できない場合には債務整理を利用しよう

借金の返済ができなくなった場合に債務整理を検討したいのですが、周りに債務整理をしたことがある人を見つけることは難しく、「こんな事で悩んでいるのは私だけ」と思ってしまう事もあるでしょう。
実は女性は債務整理を必要とすることがよくあり、実際に多くの方がこれを利用しています。どのような原因で借り入れを増やすことになるのか、そしてそれをどう解消していくのか、債務整理のイメージを掴みましょう。

女性が借金をする理由

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 女性が借金をしてしまいがちな理由

まず、そもそも私のように女性が借金をするような事ってよくあるのですか?

はい、決して珍しいことではありません。その原因を知っておきましょう。

女性もよく債務整理を必要とすることがあります。その理由には、次のようなものが挙げられます。

自分や子供の生活費のため

男女平等と言われていますが、やはり就労にあたって女性のほうが収入は少ないといえます。
派遣のような形態で働いているような場合には、契約を打ち切られるような事もあり、その際の収入を補てんするために借り入れをすることがあります。
また、離婚をして子供の親権を手に入れた方が養育費に頼った生活をしていた場合に、養育費を急に止められるような事がよくあります。その間の生活費を補てんするために借り入れをすることがあります。

通院しなければならないため

女性は、女性特有の病気や月経困難症などのために、通院をすることも多くあります。その医療費の負担が多いような場合には、生活費を圧迫することもあり、その補てんのために借り入れをすることがあります。

飲み会などの交際費のため

これは女性のみに限らないのですが、人によっては飲み会・食事会などの交際費が、男性よりもかかる方もいらっしゃいます。ボーナスが無いような職場で働いているような場合には、どこかで返済をするというのが難しく、多重債務になることがあります。

ショッピングなどのため

ファッションや化粧品などについては、女性の方が多くの金額を使いがちです。ブランド物の購入など、クレジットカードをついつい使いすぎて多重債務に陥るということも女性には多く考えられます。

ホストクラブやギャンブルのため

こちらも女性に限ったことではないのですが、ホストクラブにハマってしまった・ギャンブルにハマってしまったために多重債務に陥ることもあります。
特に、主婦が日中ストレスを解消にするためにパチンコに通ってしまうようなこともあり、度が過ぎると返済ができなくなるといった場合もあります。

借金の理由に関係なく債務整理は可能

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 風俗や夜逃げでは問題を解決できない
  • 債務整理を利用しよう

借金が返せないのですが、給料が比較的高いキャバクラや風俗で働いて返したり、夜逃げをしてしまうことも考えています。

夜逃げをしても借金は減りませんし、風俗やキャバクラでの勤務も身体的・精神的にさぞ辛いことでしょう。問題の解決には、債務整理が一番の近道です。

女性が多重債務に陥ったような場合に債務整理をすることを検討してみてください。

夜逃げや風俗での勤務をしないで債務整理を

多重債務に陥った場合ですが、解決方法のために夜逃げを考える方や、女性であれば風俗業での勤務で借金を返すことを考える方もいらっしゃるかもしれません。
まず、夜逃げは住民票を移してしまうと、戸籍の附票を確認するなどして現在の住所を確認することができるものになっているので、意味がありません。では住民票を移さなければバレないのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、昨今では就職をするにも住民票・マイナンバーなどの提出が求められるので、転居先で生活ができなくなってしまいます。

では、キャバクラや風俗で勤務をして返済するという考えを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、通常の勤務をしながらこのような勤務をするのは身体的にも負担ですし、このような勤務は精神的な負担が大きい上に、金銭感覚がなくなりやすいというリスクがあることを指摘せざるを得ません。ですので、債務整理をすることを強くお勧めします。

債務整理とは?

債務整理とは、借金返済に困った場合に、法律的な手段によって借金を減額したり、返済義務を免除してもらうことをいいます。個別の方法としては、任意整理・自己破産・個人再生といった3つの手続を主に利用します。

任意整理による方法

任意整理とは裁判所の手続をとらず、直接債権者と交渉して借金を減額させる方法のことをいいます。貸金業者であれば、支払いの条件を緩和してもらえる場合が多いので、借金の完済時期が早まります。

自己破産による方法

裁判所に申立てをして、借金の返済義務を免除してもらう手続です。手続完了後には返済をする必要がなくなるため、早く家計を立て直すことができます。

個人再生による方法

裁判所に申立てをして、借金を減額してもらい、分割返済をしていく手続です。
個人再生手続では、住宅ローンはそのまま支払い続けることも可能となり、破産法上の職業制限がある宅建業・警備業などの資格を有している場合でも、仕事を続けられるという利点があります。

女性が債務整理をする場合には弁護士へ依頼するのが良い

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 債務整理は弁護士に依頼をする

債務整理が良い解決方法であることはわかりましたが、手続を自分でできないのでしょうか?あと司法書士との違いは何でしょうか?

督促を受けなくて済むメリットがあるので、専門家に依頼しましょう。司法書士は権限が限られていることがあるので、弁護士に依頼するのがお勧めです。

女性が債務整理をする際には弁護士を利用するのが良いでしょう。

女性が債務整理をする場合に弁護士へ依頼するメリット

女性が債務整理をする場合には弁護士に依頼するのが適切です。まず、自分で手続を進めることも法律上は可能ですが、その手続を進めている間、書面・電話で督促を受け続けることになります。

返済できなくなると、業者からの電話での督促の口調も厳しくなることが予想されます。
専門家に債務整理を依頼すると、法的な助力を得ることができることは言うまでもなく、原則として業者は本人への督促ができなくなるという効果もあるので、精神的な負担が大きく減ると思われます。

債務整理の専門家には弁護士・司法書士がいますが、司法書士は法的手続である自己破産・個人再生を利用する際に、「代理人」として裁判所・管財人・再生委員との面談期日に同席することができないなど、権限が限られているので、弁護士に相談する方が良いでしょう。

女性が債務整理を弁護士へ依頼しても家族や友人にばれることは少ない

女性が債務整理をする場合に気になるのは、依頼の事実が家族や友人などに知られてしまうことではないでしょうか。弁護士は守秘義務を負っているので、債務整理を依頼した事実が外に漏れませんし、郵送などで知られてしまうことがないように、細心の注意をはらって手続をしてくれますので、依頼の事実が外部に知られる可能性は低いといえるでしょう。

まとめ

このページでは、女性が債務整理をする場合についてお伝えしてきました。
周りの女性で債務整理をしていることを公言している人がいるということは稀ですので、自分だけがこのような状態であると悩んでしまう方も多いのですが、実際には債務整理をしている女性も多くいます。
この記事を読まれているあなたも、もし借金の問題で悩んでしまっている場合には、債務整理手続を利用して、早めに借金問題を解決するようにしましょう。