借金返済のための方策にはどのようなものがあるか?および債務整理を検討するタイミング
ざっくりポイント
  • 借金の残額家計の収支をしっかり把握する
  • 契約通りの返済が出来なそうであれば債務整理を検討するタイミング

目次

【Cross Talk 】借金返済のためのコツみたいなものはありますか?

借金がかなり多くなってしまっています。きちんと完済しようと思うのですが、何から取り組めばいいでしょうか?

借金を完済するコツと、手段の一つである債務整理を検討すべきタイミングについて確認しましょう。

よろしくお願いします。

借金返済をするコツは?債務整理を検討するタイミングは?

借金返済に本気で取り組もうと思ったときに、どのようなことが必要なのでしょうか。抽象的に「頑張って返す」というのではなく、無理なく効率よく借金を返済するコツを確認しましょう。また、契約通りの借金の返済が難しいと感じる場合には、債務整理を検討することになるのですが、債務整理を検討すべきタイミングもあわせて知っておきましょう。

借金返済のコツ5選

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 借金返済のコツ
  • 精査すること・見直すべき支出・借金返済の優先順位・借り換えやおまとめローンの利用など

借金返済を無理なく行うにはどのようなコツがありますか?

無理なく効率的に借金返済をするコツを5つお教えします。

借金返済に取り組むときに無理なく効率的に行うためのコツ5つをご紹介します。

コツ1:借金の現状をきちんと精査

借金返済のコツの1つ目は、まずは借金の現状をきちんと精査することです。
借金の返済が大変だなと感じている場合、多くの人が、目の前の返済をクリアできればOKで、借金の正確な現状を分かっておらず、人によっては残高がどのくらい残っているのかすら把握していないということも珍しくありません。
これでは、あといくら返すべきなのか把握できません。
まずは借金の現状をきちんと精査しましょう。
借金の現状を精査する項目としては、

・借金の元金がいくらなのか
・利率が何%なのか
・毎月の返済額がそれぞれいくらなのか
・いつから借り入れをしているのか

を確認しましょう。
いつから借り入れをしているのかについては、返済には直接関係がありませんが、平成22年以前より借り入れをしているような場合には、過払い金が出る可能性があるので、併せて確認をしておきましょう。

コツ2:返済可能な金額をきちんと精査

借金返済のコツの2つ目は、自身の返済可能な金額をきちんと精査することです。
上述したように、借金返済が厳しくなると、目の前の返済をクリアすることばかりに注力してしまい、本来の自分の返済能力を超えているのかどうかが分からなくなってしまいます。
そのため、継続的に返済できる金額をきちんと精査しましょう。
収入はもちろん、支払いについてもきちんと調べ、できれば家計簿のような形で見やすく分かるようにしてみましょう。

コツ3:支出の見直し(特に固定費の削減)

借金返済のコツ3つ目は、支出の見直しをすることです。
返済可能な金額を精査するために、現状でどんな支出をしているのかを確認すると、無駄な支出を発見できることがあります。
これらの内容をもう一度確認して、無駄な支出がないかを確認しましょう。
食費などのような節約で減らせるもの以外にも、毎月決まった額が出ていく固定費が削減できれば大きな効果があります。
固定費の代表格は家賃で、収入に見合わない高い家賃の所に住んでいる場合は、家賃の低いところに引っ越す・実家に戻ることで、毎月使えるお金が増えることになります。
他にも、インターネット回線が複数ある場合や動画配信サービスといった、個々の固定費を見直すことが有効な場合もあります。

コツ4:金利の高い借金をまず完済する

借金返済のコツ4つめは、金利の高い借金をまず返済することです。
例えば、銀行と消費者金融にそれぞれ同じ金額の借金をしているとしましょう。
このときに、消費者金融に対する借り入れの方が利率が高いのが通常なので、消費者金融からの借り入れの方がより多くの額の金利が発生していきます。
家計を見直して支出を精査した結果、支払える金額が増えた場合に、まずは金利の高い借金から完済すれば、全体的にもより負担を下げることが可能です。

コツ5:借り換え・おまとめローンの利用

借金返済のコツ5つめは、借り換え・おまとめローンの利用です。
借り換えローンとは、利率の高い消費者金融・信販会社からの借金を、より利率の低い銀行から借り入れることで完済してしまうというものです。
おまとめローンとは、複数の消費者金融・信販会社からの借金を、一つの銀行から借り入れてまとめて返済するものです。
これらの利用により借金全体の利率が下がる、毎月の返済が楽になるなどの効果がありますので、返済が少し楽になります。
ただし、審査が厳しいので、借金返済が難しくなっているような局面では、既に利用できないことのほうが多いのが難点です。

債務整理を検討するタイミング

知っておきたい借金(債務)整理のポイント
  • 借金返済を頑張るのではなく債務整理を検討すべきタイミングとは?
  • 大きな支出がある・収入が下がった・返済をするために借り入れをはじめたという場合には債務整理を検討する

頑張って借金返済をするか、債務整理をするか迷います。債務整理を検討すべきタイミングはいつでしょうか?

早ければ早い方が良いのですが、ここで紹介するような事態となっている場合には債務整理を速やかに検討しましょう。

債務整理を検討するタイミングにはどのようなものがあるのでしょうか。

大きな支出が迫っているが支払えそうにない

大きな支出が迫っているが支払えそうにない場合には速やかに債務整理を検討しましょう。
賃貸にお住まいの方で更新料がかかる場合や、車をお持ちの方で車検がある、支払いの大きな月に税金等の支払いが重複するなど、普段よりも大きな出費が必要なことがあります。
毎月の借金返済がいっぱいいっぱいで、こうした急な支出に対応できないような状態ですと、近いうちに借金の返済も滞りがちとなってしまいます。
借金が膨らんでしまう前に早めに債務整理を検討しましょう。

収入が大きく下がったなど借金をしないと生活できなくなった

会社を退職した・残業代がつかなくなったなど、収入が大きく下がってしまうことがあります。
支出の見直しだけでは足りず、借金をしないと生活できなくなっているような場合には、借金を繰り返すほど、ますます返済の見込みが立たなくなっています。
既に借金があって、収入が下がったり、下がることが予想される場合には、早めに債務整理を検討しましょう。

返済のために借り入れをするようになった

返済のために借り入れをするようになった場合には直ちに債務整理を検討しましょう。
借金が増えてきて返済が厳しくなると、他の会社から借り入れをして返済をすることがあります。
そのうち、あっちを返すのにこっちを借りて、こっちを返すのにあっちを借りて、という状態(雪だるま状態・自転車操業状態などといわれます。)になり、借金が増す一方となります
こうした兆候がある場合には、なるべく早く債務整理を検討しましょう。

まとめ

このページでは、借金返済のコツを、債務整理を検討するタイミングとともにお伝えしました。
借金返済のためには、現状をしっかり把握するなどのコツがあります。また、借金返済をしようと思っても、先に述べたような状態である場合には、早めに債務整理をすべきですので、弁護士に相談してみてください。