
弁護士法人 東京新宿法律事務所(所在地:東京都新宿区、代表弁護士:中村 得郎、第二東京弁護士会所属)は、45歳~70歳の男女を対象に、「親子間の相続議論における心理的障壁」に関する調査を実施しました。
<背景>
将来の相続は早めに家族で話し合っておきたい一方、親が元気なうちは「まだ必要ない」と感じやすく、具体的な会話は先延ばしになりがちです。そこで今回は、相続に関心はあるものの、親と将来の相続について具体的に話し合えていない方を対象に、その理由や心理的なハードル、必要な支援について調査しました。
<調査サマリー>
・親と将来の相続について話したことがない理由は「話を始めるきっかけがない」が最多で31.3%
・特に話しにくい話題は「お金まわりのこと(家計・貯金・借金など)」が4割近くの38.3%
・話しにくいと感じる理由は「親に『死』を連想させてしまいそうで申し訳ない」が最多で25.3%
・話しにくさを解消するために「あると助かるもの」は「何を決めればいいかわかるリスト」が最多で27.3%
・相続の話を始める場合、最も現実的な「最初の一歩」は「やるべきことをまとめたリストを用意する」が最多で29.3%
<調査概要>
調査期間:2026年3月5日~2026年3月9日
調査方法:インターネット調査
調査対象:相続人として相続未経験の45~70歳で、相続に関心はあるが、親と具体的に相続について話し合えていない方
サンプル数:300
親と将来の相続について話したことがない理由は「話を始めるきっかけがない」が最多で31.3%

親と将来の相続について話したことがない理由として最も多かったのは「話を始めるきっかけがない」で31.3%でした。次いで「何から話せばよいかわからない」が26.0%、「親が元気なので、まだ必要ないと感じる」が20.0%と続いています。
相続への関心はあるものの、具体的な会話を切り出すまでに至らない方が少なくないことがわかります。
特に話しにくい話題は「お金まわりのこと(家計・貯金・借金など)」が4割近くの38.3%

特に話しにくい話題としては、「お金まわりのこと(家計・貯金・借金など)」が38.3%で最多となりました。次いで「遺産の分け方」が17.7%、「亡くなった後の葬儀やお墓に関すること」が17.0%と続いています。
財産そのものだけでなく、死後の対応や家族内での役割分担など、生活に直結する話題ほど切り出しにくい傾向がうかがえます。
話しにくいと感じる理由は「親に『死』を連想させてしまいそうで申し訳ない」が最多で25.3%

話しにくさを感じる理由としては、「親に『死』を連想させてしまいそうで申し訳ない」が25.3%で最も多くなりました。次いで「理由はうまく言えないが、なんとなく抵抗がある」が21.3%、「『お金目当て』と思われそうで気が引ける」が19.3%と続いています。
相続の話題は、法的な手続きの問題だけでなく、親への配慮や家族関係への遠慮といった感情面と強く結びついていることがわかります。
話しにくさを解消するために「あると助かるもの」は「何を決めればいいかわかるリスト」が最多で27.3%

話しにくさを解消するために役立つものとしては、「何を決めればいいかわかるリスト」が27.3%、「家族で話し合うときの進め方ガイド」が26.0%で、上位2項目がほぼ同水準となりました。
専門家への直接相談の前段階として、まずは家族の中で「何を整理し、どの順序で話せばよいか」がわかる支援へのニーズが高いことがうかがえます。
相続の話を始める場合、最も現実的な「最初の一歩」は「やるべきことをまとめたリストを用意する」が最多で29.3%

親と相続の話を始める際の最も現実的な「最初の一歩」については、「やるべきことをまとめたリストを用意する」が29.3%で最多となり、「先に兄弟と情報を共有しておく」が20.0%で続きました。
いきなり財産内容や遺言の有無を尋ねるのではなく、事前に論点や進め方を整理しておくことが、会話のハードルを下げる現実的な方法として受け止められていると考えられます。
まとめ
今回の調査では、親と相続の話ができていない理由として「話を始めるきっかけがない」が最多となりました。特に話しにくい話題は「お金まわりのこと」、話しにくい理由は「親に『死』を連想させてしまいそうで申し訳ない」が上位となり、知識不足だけでなく、親への遠慮や心理的な抵抗が話し合いのハードルになっている様子がうかがえます。一方で、解消のために求められているのは「何を決めればいいかわかるリスト」や「進め方ガイド」であり、相続の話を始めるうえでは、まずやるべきことを整理することが大切だと考えられます。
東京新宿法律事務所では、相続に関するご相談を承り、ご家族で話し合う際に整理しておきたい事項や、今の段階で確認しておくべきポイントをご案内しています。何から考え始めればよいか迷われている方は、お気軽にご相談ください。


