
- 兄弟姉妹が遺産を相続する場合とは?
- 兄弟姉妹の遺産分割でトラブルになりやすい事例とは?
- 兄弟姉妹の遺産分割を円満に解決するポイントとは?
【Cross Talk】兄弟姉妹の遺産分割でもめるのはどのような場合ですか?
兄弟姉妹が遺産分割で揉めやすいのはどのような場合ですか?
不動産や寄与分、不公平な内容の遺言がある場合にはトラブルになる可能性があります。
兄弟姉妹の遺産分割を円満に解決するには、どうすればいいのでしょうか?
ご家族が亡くなった場合、兄弟姉妹が遺産を相続する場合があります。相続人が複数になると、意見の対立から相続トラブルに発展する可能性が高まります。それでは、兄弟姉妹の遺産分割でトラブルになりやすいのはどのような場合なのでしょうか?また、相続トラブルを解決するためには、どのような注意点やポイントがあるのでしょうか?この記事では、これらの疑問点について、弁護士がわかりやすく解説していきます。
兄弟姉妹における遺産相続と割合について

- 兄弟姉妹が遺産を相続する場合とは?
- 兄弟姉妹の相続割合とは?
兄弟姉妹はどのような場合にどれくらいの遺産を相続するのでしょうか?
ここでは、兄弟姉妹が遺産を相続する場合とその相続割合について解説していきます。
兄弟姉妹の相続の順位とは?
民法では、遺産を相続する方の順位が定められています。この順位に基づき、兄弟姉妹が相続人となるのは第3順位です。
具体的には、まず第1順位として被相続人の子どもが相続人となり、子どもが複数いる(兄弟姉妹がいる)場合には、各兄弟姉妹の法定相続分は等しくなります。
次に、第1順位の相続人がいない場合、第2順位として被相続人の直系尊属(父母、祖父母など)が相続人となります。
そして、第1順位の相続人も第2順位の相続人もいない場合に、被相続人の兄弟姉妹が第3順位の相続人となるのです。被相続人の兄弟姉妹が複数いる場合、各兄弟姉妹の法定相続分は等しくなります。
被相続人に配偶者がいる場合は、常に相続人となり、上記の順位の相続人と共に遺産を相続します。
親が亡くなり他方の親と子ども(兄弟姉妹)が相続人になった場合
一方の親が亡くなり、他方の親と子ども(兄弟姉妹)が相続人になった場合は、配偶者(生存している親)が2分の1、子どもである兄弟姉妹が残りの2分の1を均等に相続します。
例えば、父親が亡くなり、母親と長男、次男の3人が相続人となる場合、母親の相続分は2分の1、長男と次男の相続分はそれぞれ4分の1(2分の1 × 2分の1)となります。
親が亡くなり子ども(兄弟姉妹)だけが相続人になった場合
親が亡くなり子ども(兄弟姉妹)だけが相続人になった場合は、兄弟姉妹が遺産の全てを相続します。相続分は、兄弟姉妹の人数で均等に分けられます。
例えば、父親が亡くなり、母親が既に他界しており、長男、次男、三男の3人が相続人の場合、長男、次男、三男の相続分はそれぞれ3分の1となります。
このように、兄弟姉妹が遺産相続に関わるケースでは、相続人の構成によって相続分の割合が大きく異なります。特に、亡くなった方の配偶者の有無や兄弟姉妹の人数は相続分に大きな影響を与えるため、正確な理解が必要となります。
兄弟姉妹の遺産分割で発生しやすいトラブル事例

- 兄弟姉妹の遺産分割でトラブルになりやすいケースとは?
- 不動産や寄与分、不公平な遺言がある場合にはトラブルになりやすい
兄弟姉妹の遺産相続で揉めやすいのはどのようなケースなのでしょうか?
ここでは、兄弟姉妹の遺産分割でトラブルとなりやすい事例を解説していきます。
遺産の大部分を不動産が占めている
兄弟姉妹間の遺産分割においては、遺産の中に不動産の占める割合が大きいと、分割方法を巡ってトラブルが生じやすくなる傾向があるので注意が必要です。不動産は現金のように分割することが難しく、共有名義にする、売却して代金を分割する、特定の相続人が現物を相続する代わりに他の相続人に代償金を支払うなどの方法が考えられますが、それぞれの方法にはメリット・デメリットがあり、兄弟姉妹間で意見が対立することがあります。
親の介護に対しての貢献度に差がある
被相続人である親の生前に特定の兄弟姉妹が中心となって介護を行っていた場合、その貢献度を遺産分割に反映させるべきではないかという主張が出ることがあります。民法には「寄与分」という制度があり、被相続人の財産の維持または増加に特別の貢献をした相続人は、相続分を増やすことができる可能性があります。しかし、何をもって「特別の貢献」と認められるか、その貢献度をどのように遺産分割へ反映するかは難しく、兄弟姉妹間で認識のずれが生じやすい傾向があります。
一部の兄弟姉妹が多額の生前贈与を受けていた
被相続人である親から、一部の兄弟姉妹に対してのみ生前に多額の贈与が行われていた場合、他の兄弟姉妹から不公平であるとの不満が出るのは自然なことです。生前贈与は、遺産分割の際に考慮される「特別受益」に該当する可能性がありますが、その範囲や評価を巡って争いが生じることがあります。贈与の事実や金額を証明するための客観的な証拠がない場合や、贈与を受けた側が特別受益であることを認めない場合には、遺産分割協議が難航します。
遺言書の内容が不公平
被相続人が遺言書を作成していた場合、原則としてその内容に従って遺産分割が行われます。しかし、遺言書の内容が特定の兄弟姉妹に有利であり、他の兄弟姉妹の「遺留分」を侵害する(下回る)場合、遺留分を侵害された兄弟姉妹は、遺産を多く受け取った兄弟姉妹に対して遺留分侵害額請求を行うことができます。
しかし、遺留分の算定や請求の手続きは複雑であり、兄弟姉妹間で感情的な対立を生じさせやすい要因となります。
兄弟姉妹で遺産分割する際の注意点

- 兄弟姉妹で遺産分割する際の注意点とは?
- 法定相続分や寄与分に注意が必要
兄弟姉妹で遺産分割をする際にはどのような点に注意が必要ですか?
兄弟姉妹の法定相続分や寄与分に注意してください。
兄弟姉妹の法定相続分は平等
原則として、各兄弟姉妹の法定相続分は等しいと定められています。例えば、3人の兄弟姉妹が相続人であれば、遺産は原則として3等分されます。これは、遺言書がない場合の基本的な遺産分割の考え方です。ただし、相続人全員の合意があれば、必ずしも法定相続分通りに分割する必要はありません。兄弟姉妹間で話し合い、それぞれの事情や希望を考慮したうえで、異なる割合での遺産分割ができます。
特別の寄与をした兄弟姉妹は遺産を多くもらえる
法定相続分は原則として平等ですが、特定の兄弟姉妹が被相続人の財産の維持や増加に特別な貢献をしていた場合、「寄与分」が認められる可能性があります。例えば、長年にわたり被相続人の事業を手伝ってきた、療養介護に尽力してきたといったケースが考えられます。寄与分が認められると、その貢献度に応じて、その兄弟姉妹は法定相続分よりも多くの遺産を受け取れます。
兄弟姉妹の遺産分割を円満に解決する方法

- 兄弟姉妹の遺産分割を円満に解決する方法とは?
- 相続トラブルに強い弁護士に相談する
兄弟姉妹の遺産分割を円満に行うためにはどうすればいいのでしょうか?
相続トラブルになりそうな場合は、弁護士に相談するようにしてください。
遺言書を作成しておく
被相続人となる親が生前に有効な遺言書を作成しておくことは、兄弟姉妹間の遺産分割における紛争を予防するもっとも有効な手段の一つです。遺言書には、誰にどの財産を相続させるかが具体的に記載されるため、相続人は遺産分割協議を行うことなく、遺言書の内容に従ってスムーズに相続手続きを進めることができます。
生命保険を加入する
生命保険は、受取人を指定できるため、特定の兄弟姉妹に確実に財産を承継させたい場合に有効な手段となります。遺産分割の対象となる財産とは別に、受取人に指定された兄弟姉妹が現金を受け取れるため、他の遺産の分割方法を巡る争いを避ける効果が期待できます。
弁護士に相談する
兄弟姉妹間の遺産分割について少しでも不安がある場合や、既に話し合いが難航している場合には、早めに弁護士に相談がおすすめです。弁護士は、法的な専門知識に基づき、個々の状況に応じた適切なアドバイスを提供してくれます。遺産分割の方法、遺留分の問題、寄与分や特別受益の主張など、複雑な法律問題を理解し、適切な手続きを進める上で、弁護士のサポートは非常に心強いものとなるでしょう。
5. 兄弟姉妹による遺産分割は弁護士への相談がおすすめ

- 兄弟姉妹による遺産分割を弁護士に相談するメリットとは?
- 他の相続人との交渉や裁判手続きを任せられる
兄弟姉妹の遺産分割は弁護士に相談すべきなのでしょうか?
ここでは、兄弟姉妹の遺産分割を弁護士に相談するメリットについて解説していきます。
遺産分割に関する適切なアドバイスを受けられる
弁護士は、遺産分割に関する法律や手続きに関する専門的な知識を有しています。相続人の確定、遺産の範囲の調査、法定相続分の算定、遺留分の計算など、複雑な法的事項について的確なアドバイスを受けられます。また、個々の状況や要望を踏まえ、最適な遺産分割の方法や進め方について具体的な提案を受けることができます。他の兄弟姉妹との交渉を任せられる
遺産分割協議において、他の兄弟姉妹と直接交渉するのは、精神的な負担がかかります。特に、意見の対立が激しい場合や、感情的なわだかまりがある場合には、冷静に話し合うことが困難になることも少なくありません。
弁護士に依頼することで、ご自身の代理人として他の兄弟姉妹との交渉を任せることができます。弁護士は、法的な知識と交渉術を駆使し、依頼者の正当な権利を主張しつつ、円満な解決を目指してくれます。
調停や訴訟などの裁判手続きを任せられる
遺産分割協議がまとまらず、紛争が深刻化してしまった場合には、家庭裁判所における調停や審判などの裁判手続きを検討する必要があります。これらの手続きは、専門的な法律知識や書類作成のスキルが求められ、ご自身で行うには大きな負担がかかります。しかし、弁護士に依頼すれば、専門的で煩雑な裁判手続きを全て任せることができます。弁護士に依頼しておけば、法的な主張を的確に行い、必要な証拠を収集・提出し、依頼者の権利実現のために尽力してもらえます。
まとめ
兄弟姉妹間の遺産分割は、相続順位や法定相続分、遺言書の有無、生前贈与や介護の貢献度など、様々な要素が複雑に絡み合い、トラブルが生じやすいものです。円満な解決のためには、法定相続分の原則を理解しつつ、個々の事情に応じた柔軟な話し合いが重要となります。
兄弟姉妹の遺産分割で悩んでいる方は、お早めに弁護士に相談することをおすすめします。当事務所には、相続問題に強い弁護士が在籍しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

- 遺産相続でトラブルを起こしたくない
- 誰が、どの財産を、どれくらい相続するかわかっていない
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